心理学の限界の謎に迫る

心理学の性格テストでは血液型の差をうまく検出できない

心理学でよく使われている性格検査では、血液型による性格の差をうまく検出することができません。例えば、世界的に使われている「ビッグファイブ」という性格検査を使った研究では、その多くは差が出ていないのです。やはり、血液型と性格を分析するには、既存の心理学では力不足なのかもしれません。論文の一覧は次のとおりです。

  1. Sohyun Cho, Eunkook M. Shu, Yoenjung Ro (2005). Beliefs about Bloot Types and Traits and their Reflections in Self-reported Personality. Korean Journal of Socail and Personality Psyochology, 19(4), 33-47.
  2. Cramer, K. M., & Imaike, E. (2002). Personality, blood type, and the five-factor model. Personality and individual Differences, 32, 621-626.
  3. Rogers, M., & Glendon, A. I. (2003). Blood type and personality. Personality and Individual differences, 34(7), 1099-1112.
  4. Kunher, Wu, Kristian, D. L., & Jerry, W. Lee (2005). Blood type and the five factors of personality in Asia, Personality and Individual Differences, 38, 797-808.
  5. 川名好浩(川村学園女子大学)血液型性格判断 -Big Five でのプロフィール- 日本心理学会第67回大会論文集 p156 (2003年)
  6. 森圭一郎、原野睦生、江藤義典、津田彰、内村直尚(久留米大)、中川康司(奈良県医大)TCIとBig5による性格とABO式血液型の関連解析 日本生物学的精神医学会プログラム・講演抄録 第27巻 p306 (2005年)
  7. 血液型と性格の関連についての調査的研究 久保義郎・三宅由起子 吉備国際大学研究紀要(社会福祉学部)第21号 p93-100 (2011年)

詳しくは、次の私のブログを参照してください。

なお、海外でのビッグファイブの研究の一覧は、次の韓国の論文に紹介されています。

  • Sung Il Ryu, Young Woo Sohn (2007). A Review of Sociocultural, Behavioral, Biochemical Analyses on ABO Blood-Groups Typology, Korean Journal of Social and Personality Psychology, 21(3), 27-55.

この論文では、「Big-Five Factor モデルを活用した研究では、すべて血液型と性格は関係がないという結論が下された(So Hyun Cho, 2005; Cramer, 2002; Rogers, 2003; Kunher, 2005)」とあります。しかし、詳しく調べてみたところ、 

  • So Hyun Choなど(2005)から該当の研究の調査データの提供を受け、個別の質問項目に対してデータを再分析してみた。
  • データを質問項目別に再分析してみた結果、10個の質問項目で有意な血液型との関係が発見された。
  • このように、実際に血液型による差が存在するにもかかわらず Big-Five モデルはそれを感知することができないという事実が確認された。

と結ばれています。つまり、差が出ないように見えるのは、個々の「血液型特性」の質問では差が出ていたものが、結果を5因子に集約する過程で差が相殺され消滅・減少したためということになります。

なお、So Hyun Cho (2005)の論文では、調査対象者に「血液型特性」による質問で差が出ていることは確認済みなので、「ビッグファイブ」性格検査で差が出ないのは明らかにおかしいのです。

 

また、これ以外に、明治大学の清水武・石川幹人さんによる研究があります。

なお、この研究は“差が出たため心理学会誌に不掲載”となったそうです。(^^;;

  • 清水武・石川幹人 ABO式血液型と性格との関連性―主要5因子性格検査による測定 (2011年)

そしてまた、最近では中東(イラン)のビッグファイブを使った研究を見つけました。いずれも、差は出ていないか、あるいは他の研究とは一致しない結果となっています。

  1. Fatemeh Beheshtian, Roghayeh Hashemi and Zolfaghar Rashidi (2015) The Five Personality Factors over the Students with Four Blood Types, Journal of Applied Environmental and Biological Sciences, 2015, 5(8):45-49 
  2. Mohammad Sharifi, Hamza Ahmadian and Ali Jalali (2015) The relationship between the big five personality factors with blood types in Iranian university students, Journal of Chemical and Pharmaceutical Research, 2015, 7(5):233-240
  3. Zirak Morandlou Hossein (2012) The Relationship between Students’Personality Traits and Their Blood Types, Journal of Health and Devalopment 2012, 1(3):221-226

詳しくは、次の私のブログを参照してください。

ついでに、ついでに、インドの研究も紹介しておきます。

 

Amreen Nahida, Nandini Chatterjee (2016) A study on relationship between blood group and personality, International Journal of Home Science 2016; 2(1): 239-243

 

この研究では、サンプルが男女50人の計100人だから差が出るはずがありません。なぜなら、差を見出すためには、少なくとも数百人以上のサンプルが必要だからです。

 

なお、性格検査はEysenck’s Personality Questionnaire-Revised (EPQ-R)を使っています。普通は、ビッグファイブのNEO-PI-Rなので、珍しいですね。

 

面白いと思ったのは、上の中東の3件の論文と、土嶺章子さんの英語の論文が参考文献に挙げられていることです。

#なぜか、土嶺章子さんの論文では、彼女の名前が3番目…。男尊女卑?

 

詳しくは、次の私のブログを参照してください。