対人性について

まずは、だれもが一番気になる対人性について『血液型エッセンス』をベースにして解説します。

 

性格と人間関係の実用百科

1977.6 (240p)

百科事典にも取り上げられているABO式血液型と性格との関係。著者多年の調査研究をコンパクトにまとめた要保存版。各界スター知名人血液型全名簿付き

 

■O型の対人性(p83~84)

 とにかく、信頼関係を第一におく、その有る無しによって、とことん開放的にもなり、友人としての信義も厚く、よき親分よき子分ともなり得る。それがないときは異常なほどの警戒心の高さが目立つのだ。私は特定分野のデータを集める際、よく多勢で手分けして、血液型問合せの電話をかけてもらうが、その場合も、O型の相手からは、
「それはどんな目的ですか?」「どんな形で使うのですか?」
 根掘り葉掘り問い返しを受けることの多さに、誰もが目を見はるのである。
 暖かさ、包容力、人間味、積極的親切……。一方では用心深さ、猜疑心(さいぎしん)、権利主張、頭を抑えよう、抑えられまいとする勝負意識、ライバル性……それらの極端な違いも、ただ、この信頼関係の一点にかかる。

 確かにそのとおりなのですが、O型の人に聞いても、あまりにも当然なこととして、何の疑問も感じていないことが多いようです。

 例えば、AB型の私からすると、よく知らない人を警戒するのはわかるけど、なにもそこまで露骨に態度に出すことはないのに、と思ったりもします。が、本人は誰もそうだと思いこんでいるようなのです。

 親分子分関係もそうですね。だから、割と最近まで、首相はO型が多かったのは当然だと思います。義理人情に厚く、仲間思いで、面倒見もよく、よき親分子分となれるなら、当然のことながら人望もあるでしょうから、O型がリーダーになっても全く不思議ではないでしょう。

余談ですが、私の知り合いのO型は、展示会で景品をもらうのが大好きです。AB型の私は、なにもそこまでしなくともと思うのですが、本人は「勝負だから」と言って、何の疑問も持っていません。普段は、おおらかで人がいいという印象を受ける人なのですが、こういう場合や、他人との勝負となると目の色が変わり、まるで別人のようです。まぁ、彼からしたら、AB型の私の方が例外なのかもしれませんね。(^^;;

 別のアラサーの男性は、明るい性格で人あたりも良く、上司の命令によく従ういい部下なのですが、給料の話になったとたんシビアになります。O型は、一見豪快なようにみえても、財布のひもを締めるべきときには締めるので、お金の使い方はうまいものです。それが的確な経営判断や、マネタイズの才能につながっているのでしょうね。

  

■A型の対人性(p85)

 人に対して細かな心づかいとサービス精神、一面では人を信じ切れず、胸襟(きょうきん)を開く相手が限定される。二重性が大きな特徴である。
 見通し悪い場所では、自分の周囲が、絶えず清安で、同様のない安定した環境としておくことが大事な生存条件となる。人間関係も、そうした環境の要素の一つである。A型は周囲の人々とは、常に波風の立たぬ状況の維持に努力を傾ける。そのため、自分の言動に対する相手の反応に敏感とならざるを得ない。
 それが、よく気のつく人として、A型への好評となる。その代り刺激的な極端な表現をさけるため、当たりさわりのない紋切り型となり易く、肚(はら)が判らぬ、八方美人などの不評を買う場合もある。A型自身も、このような努力の結果、人に対するストレス、疲労を蓄積させたりする。

 A型的心づかいに触れる場合も多いでしょうから、感動した人も少なくないに違いありません。しかし、我が家の女性はA型なのですが、このとおりかというと、全く違います。(笑)

 A型に限らず、内面(うちづら)と外面(そとづら)が違うのは当然ですから、ひょっとして外面ではそうなのかもしれません。もっとも、我が家の女性が例外なのかもしれません。(^^;;

 さて、A型の大きな特徴は、判断基準を自分の外部に求めるということです。そういう意味では、一般的に言われる“内向的”ではなく、“外向的”ということになります。

 よくあるパターンで、男性とはかくあるべき、母親はこうあるべき、子供は…という調子で、客観的な基準を持っていることが多いのもA型です。基準を持っているのは悪くはないのですが、他の人の基準とぶつかる場合は調整するのが結構大変です。AB型の私は、そんなら少し基準を変えればいいじゃないかと思うのですが、A型はまず変えようとしません。その典型例が、“命”をかけて「郵政民営化」を実現させた小泉首相です。これは、O型の目的指向性とはちょっと違い、信念と言った方がいいかもしれませんね。

 

■B型の対人性(p89) 

 他の血液型と違った叙述しにくさがある。B型は人間関係に対し、積極的に働きかけることが少なく(つまり比較的気をつかわず)、何か状況の変化が起こって、初めて対策を考えるのがふつうだからだ。だから、よくB型は、気がつかず、気をつかわない人と見られたりする。半分は当たっているだけ、そう言われても仕方がないのだが、反面、人の考えを理解することや、相手の立場になってやれ、その感情に同調し、同情できる点では、B型は最高にすぐれ、かつ、きめ細かいのである。
 これをA型と比較すると、A型は、いわば事件の予防に肝胆(かんたん)を砕き、B型は、事件の解決に力を注ごうとする。A型は発生した事件については、とかく硬直的というか、柔軟な対応で応じきれないのに対し、B型は不用心な言動で周囲に無用の刺激を与え傷つけ、わざわざ人間関係に波瀾を引き起こしてしまうが、解決に当たっては、実際的な柔軟な態度をとることができる。

 B型の特徴は、A型と違って、判断基準が自分自身にあるということです。そういう意味では、一般的に言われる“外向的”ではなく、“内向的”ということになります。

 ということですから、女性とはかくあるべき、父親はこうあるべき、などということはB型はあまり考えません。それは、社会が決めるのではなく、自分で決めるものだと思っているからでしょう。当然、相手に気をつかうことも少ないので、気がつかない人と見られることも多いのです。しかし、一旦相手に集中すると、基準は自分で決めるので、○○は××であるべきだといった硬直的な判断をすることはなく、柔軟に対応することができます。

 確か、能見さんは、「予防のA型、解決のB型」と言っていたような気がします。なぜそうなのかは、これでおわかりかと思います。B型の特徴は、A型と違って、判断基準が自分自身にあるということです。そういう意味では、一般的に言われる“外向的”ではなく、“内向的”ということになります。

 ということですから、女性とはかくあるべき、父親はこうあるべき、などということはB型はあまり考えません。それは、社会が決めるのではなく、自分で決めるものだと思っているからでしょう。当然、相手に気をつかうことも少ないので、気がつかない人と見られることも多いのです。しかし、一旦相手に集中すると、基準は自分で決めるので、○○は××であるべきだといった硬直的な判断をすることはなく、柔軟に対応することができます。  

 

■AB型の対人性(p91)

 一口に言えば、「他人に対して、常に一定以上の距離をおく」のが特徴的傾向である。
 この姿勢から、一方では、人に対して、冷静で公平客観的な分析眼が生れる。他面では、今一歩、他人と共感しあうところの少ない物足りなさを抱かせるのである。
 この距離感は、後天的に成長し、定着したものであろう。平均してAB型は、その本能的欲望の直接的な強さにおいて、O型と最も対照的である。恐らく人間の持つ欲望のギラギラした、きれいごとの言葉のかげにひそむエゴイズムの強烈さに出会い、AB型の子供は、驚き、怯(ひる)み、時には恐れさえ抱き、ついには、他人と常に一歩遠ざかろうとする姿勢が身につくのであろうと思われる。

 そのとおりですので、ノーコメントとさせていただきます…というわけにもいきませんね。(^^;;

 AB型の特徴は、相手への共感が少ない分、直接的な人間関係よりは、何かを介した間接的な人間関係をつくりたがります。それは、言葉や約束である場合もありますし、あるいはビジネスやお金を通じてという場合もあります。能見正比古さんは、AB型はお金がないと度を失いがちと書いていましたが、それはこのためです。

 「他人に対して、常に一定以上の距離をおく」AB型は、ビジネスやお金を通じて人間関係を築くと非常に安心します。しかし、お金がなくなってしまうと、即社会参加の手段が失われることになり、それが恐怖につながることになるのです。いつもにこやかに、ビジネスに有能なAB型というのは、社会参加を確保する意味もあるのです。