なぜ関係があるのか

このページでは、血液型と性格に関係があることを、大規模データの調査結果を使って検証します。

大規模データでは圧倒的に差が出ている

さて、 血液型と性格に関係があるのかどうかは、いったいどうやって調べればいいのでしょうか?

一番簡単なのは、性格に関する質問をして、血液型によって差が出るかどうか調べてみることです。

~っ、大規模なアンケートをするなんて、予算だけではなく、時間や手間も大変じゃないと思うかもしれません。しかし、世の中は結構広いようです。求めよ、されば与えられん!ということで、データはあるところにはあることがわかりました。心理学の論文や科研費の報告書は意外な盲点ですね。

 

では本題です。

 

最近出版された、金澤正由樹さんの『B型女性はなぜ人気があるのか~30万人のデータが解く血液型の謎』によると、「血液型と性格」の大規模データのほとんどで肯定的な結果が得られているとのことでした。次にp102~p105から抜粋します。

 

[血液型と性格に関する]大規模調査の結果について、統計データに差があるかどうかチェックを行った。

(中略)

調査数ベースで比較すると10件中9件(90%)、合計人数ベースになると34万人中33万人ほど(96.5%)は差が出ているのだ。このように、大規模統計データに限れば圧倒的に肯定的な結果が得られていると言ってよい。

 

【「血液型と性格」調査人数ランキング 上位10位】

 

 順位 調 査 者 発表年 調査人数 質問 備考
1位 武藤・長島他 2012 193,800 性格 JNN/人数は推定
2位 能見正比古 1981 50,000 性格他 複数の調査の合計
3位 山崎・坂元 1991 32,467 性格 JNN
4位 P. J. ダダモ 2001 20,635 性格 ネット調査
5位 松井豊 1991 11,766 性格 JNN
6位 縄田健悟 2014 11,729 × 生活他 米国人も対象
7位 山岡重行 2009 6,660 性格  

8位

DIMSDRIVE 2004 4,096 性格  
9位 市川千枝子 2009 2,721 性格ほか ネット調査

10位

白佐俊憲 1999 1,894 性格  

合計

335,766  

 

※p103の表を一部改変

 

金澤さんによると、大規模データで唯一差が出ていないのは6位の縄田論文です(赤字)。上の表を見るとわかるように、この論文の質問項目はお金や生活習慣だけで、性格に関するものはありません。一方、これ以外のデータは、すべて性格に関する質問をしています。つまり、差が出なかったのは質問項目が性格ではなかったから…ということになります。
このことは、韓国の消費者行動調査(1.)でも裏付けられています。韓国の消費者の性格は血液型によって差があったのですが、性格と直接に関係がない消費行動のアンケートでは差が出なかったのです。

 

1.消費者の購買行動は、血液型と関連があるか

クワン・ホーソク(Kwan Ho Suk), チ・ウンクー(Ji Eun Koo)

韓国消費者協会, <消費者学研究> Vol.23 No.2(2012), pp.107-134 

http://kisseng.kstudy.com/journal/thesis_name.asp?key=3064524

 

大規模データは統計的な誤差が小さいので、必ず血液型による性格の差が確認できると言っていいでしょう。

  

 2016.9.3更新

差が出ることは心理学的に説明できる

ここで、心理学ではどのようにして人々の性格を測定するのか、かいつまんで説明しておきましょう。

多くの性格テストは、性格を表す「言葉」による「自己報告」によって、その人の性格を測定できるという原理に基づいて作成されています。 例えば、あなたは神経質ですか?というような質問に、1(全くあてはまらない)~5点(非常によくあてはまる)の間で答えるといったようなものです。

 

ここで、日本人のほぼ7割は「血液型と性格に関係がある」と思っていることを思い出してください!

  

ソースの例:日本のダイモンダイ(2015年11月8日放送)

 

回答人数 201,119人

 

これは、「言葉」による性格の「自己報告」が、自分の血液型によって違うということとイコールです。すると、少なくとも理論的には、心理学で血液型による性格の違いを測定できることになります。
なにしろ、このことを否定することは、心理学自体を否定することになってしまいますから…。
次は、心理学の専門家による説明です。

 

自己報告型の質問紙調査の結果は,通常「その人の性格そのもの」を表わすと受け取られている(「その人の性格」ではなく,あくまで「その人の性格の認知」を表わすというふうにもってまわった考え方は普通しない)。

【出典:白佐俊憲・井口拓自 血液型性格研究入門】

 

結局、リクツで考えると、心理学による性格テストでは、必ず血液型によって性格の差が現れます。性格のアンケート調査でも同じこと。なぜこんな簡単なことに、今まで誰も気が付かなかったのでしょうか?

2016.9.10更新

差が出るのは「思い込み」のせいではない

これで、統計的な話は解決したはずですよね。しかし、一部の心理学者はそれでも納得しませんでした。統計データの差は「思い込み」によって生じた“表面的”なものだから、本当は差がないはずだということなのです。しかし、この反論も、現実のデータでものの見事に否定されてしまいます。 どう分析しても「思い込み」という結果は得られなかったのです。

 

ここで、再び金澤正由樹さんに登場してもらいましょう。『統計でわかる血液型人間学入門によると、彼は2つの心理学論文(1., 2.)のデータを組み合わせて、本当のところを分析してみたそうです。質問項目は複数の血液型本に共通するものを選びました。4つの血液型ごとに7項目で合計28項目です。この28項目を被験者全員に回答してもらいます。 

  1. 渡邊席子(1994) 血液型ステレオタイプ形成におけるプロトタイプとイグゼンブラの役割 社会心理学研究, 10(2), 77-86.
  2. 山岡重行(2001) ダメな大人にならないための心理学, 第2夜, 血液型性格診断に見るダメな大人の思考法, 35-73. 

例えば、「ものの言い方や表現法はもちろん、欲望の表し方もストレートである」はO型の特性なので、O型の人は他の血液型より「当てはまっている」と回答する人が多くなることにな るはずです。そしてまた、O型の人の多くが、この特性を知っていないとおかしいのです。 

 

 ■実際の質問項目として採用した血液型性格特性の一覧

  

 A型項目

  • 礼儀正しい
  • 内向的で、問題を自分の中だけで解決する
  • 協調性がある
  • 思慮深く、物事に対して慎重な態度をとる
  • 責任感がある
  • 本音よりも建前を重視する方である
  • 感情が豊かで、繊細である

 B型項目

  • すぐに動揺してしまうことがある
  • 人情もろい
  • 友人関係が広く、気さくで社交性がある
  • マイペース型で、周囲の影響は受けにくい
  • 楽観的である
  • 慎重さに欠けている
  • 行動派であり、好奇心旺盛である

 AB型項目

  • 親密な人間関係を避けたがる傾向がある
  • ソツがなく、意外と親切である
  • 妙にメルヘンチックな面がある
  • 合理的にものを考える傾向がある
  • クールでドライな印象が強い
  • 飽きっぽい
  • 気分にムラがあって、ともすると2重人格のように見えることがある

 O型項目

  • 人がよくて人間味がある
  • 積極的で、かつ実行力がある
  • 目的のためとあらば、最大限の勇気と根性を発揮する
  • 意志が強い
  • ものの言い方や表現法はもちろん、欲望の表し方もストレートである
  • 個人主義的で、ともすれば自己中心的になってしまう
  • 情熱的である

 ※その性格特性が自分に当てはまっているかどうかを1(最小)~5(最大)の5点法で評価

 

その結果、全体のほぼ半分を占める血液型に興味があるグループ「血液型大好きグループ」では、15項目に統計的に意味のある差が検出されました。しかし、実際のデータを見て、質問項目をよくよく眺めてみると、次の7つの項目が奇妙であることに気が付きます。

 

  1. 内向的で、問題を自分の中だけで解決する A型の質問項目→AB型の数値が高い
  2. 人情もろい B型の質問項目→O型の数値が高い
  3. 友人関係が広く、気さくで社交性がある B型の質問項目→O型の数値が高い
  4. 飽きっぽい AB型の質問項目→B型の数値が高い
  5. ものの言い方や表現法はもちろん、欲望の表し方もストレートである O型の質問項目→B型の数値が高い
  6. 個人主義的で、ともすれば自己中心的になってしまう O型の質問項目→B型の数値が高い
  7. 親密な人間関係を避ける傾向がある AB型の質問項目→B型の数値が高い

 金澤さんはこう述べています。

 

[上に紹介した山岡さんの]数値をよく見てみると、差が出ている質問項目の中には、O型の特性のはずなのに、「血液型大好きグループ」では、B型が最高値を示している、といったようなものもある。つまり、本来の血液型とは違う「間違った」血液型性格特性“思い込ん”でいるものが存在するからである。これらは、差が出た15項目中、半分近い7項目とかなり多い。

(中略)

O型の特性のはずなのに、なぜかB型が一番当てはまると回答しているといった、「間違った」血液型性格特性に“思い込み”が存在するはずがない。

(前掲書より)

 

確かに、「正しい」差が出た8項目のみ「思い込み」なのだ、という説明は非常に苦しいと思いますよね。

 

2016.9.3更新