“ハラスメント”は存在する?

韓国人が恋人にしたい血液型は最小数派のAB型!

2017年9月19日付のYahoo!ニュースから

 

韓国の新聞『朝鮮日報』の記事(2017年9月19日付)によると、恋人にしたい血液型は第1位はAB型で43.5%、2位はB型で33.6%となりました。ちなみに、O型は13.6%で3位、最多数の血液型であるA型は9.0%で最下位です。

 

なお、韓国人の血液型比率はA型34%、O型28%、B型27%、AB型11%ですから、日本と同じでAB型は最小数派の血液型となっています。恋人にしたいのは、ふつうは「希少価値」がある人でしょうから、少数派ほど人気というのは理解できる気がします。

 

ただし、日本ではO型が人気なので、いつも必ず少数派が人気というわけでもありません。国民性の違いなのでしょうか…。また、韓国では上司はA型が人気だそうです。

 

そうなると、心理学者がよく言う“ブラハラ”は、日本特有の現象なのかもしれません。少なくとも韓国では「少数派は、しばしばネガティブな属性で表現される」()ことが、現実のデータで否定されることになります。

 

参考までに、情報ソースは次のとおりです。

 

【2017/9/19付のYahoo!ニュースの記事からの抜粋】

(朝鮮日報日本語版) 韓国人に聞く:恋人にしたい血液型ランキング1位は?

9/19(火) 14:56配信 朝鮮日報日本語版

 恋人にしたい血液型1位はAB型だということが分かった。理由は「細やかな心配りができ、思いやりがある」で45.3%を占めた。

 

疑似科学とされるものの科学性評定サイト】の血液型性格診断

■社会への応用性

 ブラッドタイプハラスメントといったものを始めとして人々に対する差別や偏見を助長させる要因の一つとなってしまっているのが実態である(6)(23)。

■参考文献
(6)『なぜ疑似科学を信じるのか』 菊池聡 化学同人 → p159 特に問題なのは、多数派のA型やO型が肯定的な評価なのに対し、B型やAB型といった少数派は、しばしばネガティブな属性で表現されることである。ここには、人種や民族、性差[ママ:男女の人数は同じでは?]などの場合と通底する少数派差別の構図が見られる。
(23)テレビ番組が増幅させる血液型差別 山岡重行 → p6 多数派のA型O型と比較すると少数派のB型AB型のイメージがかなり悪い。

2017.9.23更新

 

若い女性は血液型の話題が好き

血液型“ハラスメント”とよく言われていますが、若い女性は血液型の話題が好きですし、話題に乗らないと白い目で見られる…とまではなりませんが、好意的に思われない確率が大なので気を付けましょう(笑)。以下はデータです。

 

R25より

「血液型と性格の関係」に関する話題が「好きなほう」 → 男性48%/女性75%

「“血液型と性格の関係”について話題になった際、“科学的根拠がない”などと否定する男性をどう思うか?」と女性に聞いてみた結果 → 「つまらない」(40%)/「冷静」(29%)/「頭が堅い」(27%)

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20121108-00026737-r25

 

上瀬由美子ほか (1996), 血液型ステレオタイプ変容の形―ステレオタイプ変容モデルの検証―, 社会心理学研究, 11(3), 170-179.

首都圏の女子大学生318人 「血液型性格判断は楽しい」(83.6%)/「血液型性格判断が好き」(61.5%)

 

山下玲子 (2008), 血液型性格判断はなぜすたれないのか, 日本社会心理学会第49回大会発表論文集.

大学生(女子が全体の約2/3)で自身が参加した血液型性格分類の話題を「面白い、続けたい」と思ったことがある人は51.3%(全体の261人中134人)。また、調査対象である大学生は「相応の知識を持ってよく話題にし」「血液型と性格の間には多少の関係があり」「自身の血液型についてもある程度当てはまる」という結果が示されている。

http://www.bunken.org/jssp/conf_archive/paper_download.php?s=2008-E-0208

 

 

Yahoo! 「血液型本」に関する調査 サンプル 800人 2008年12月25日発表

自分の性格が適切に表現されており、共感・納得する
→ほぼ70%(A型70.5% O型75.9% B型64.4% AB型66.6%)

  2016.8.29更新

血液型と性格の知識が普及するほど“ハラスメント”が減る

渡邊席子さんの論文から、“ハラスメント”を減らすヒントをいただきました。この論文によると、次のようなことが言えるようです。  

  • 血液型と性格の正確な知識がある人ほど、血液型だけでは性格が決まらないと思っている
  • 血液型と性格の正確な知識がない人ほど、血液型だけで性格が決まると思っている
  • 血液型と性格の正確な知識がない人ほど、自分の性格が自分の血液型の性格だと思っている

血液型と性格に関する知識と性格の決めつけ方との関係(表Cより)

区 分

知識問題の正解率
大きいほど知識がある

自分の血液型のものと
判断した性格特性の確信度
→大きいほど自分にあてはまる
血液型で性格を決めつける
正確な知識がある

≧.75 (n=38)

.90 (SD=.96)

≧.72 (n=46)

1.05 (SD=.93)
正確な知識がない

<.75 (n=56)

1.32 (SD=.91)

<.72 (n=48)

1.34 (SD=.94)

<.65 (n=35)

1.48 (SD=.84)

以上の分析結果は、今までの“常識”をひっくり返すものです。血液型と性格についての知識が普及すればするほど「偏見」や「差別」が減るはずだということのようです。つまり、「血液型と性格は関係あるはずがない」といったネガティブな主張は、その意図と逆に“ハラスメント”を増やすことになり、全く逆効果なのです。 

実は、「血液型と性格の正確な知識がある人ほど、血液型だけでは性格が決まらないと思っている」というのは、私の実感とぴったり一致します。そしてまた、「血液型と性格の正確な知識がない人ほど、血液型だけで性格が決まると思っている」というのは、否定論者がよくいう「血液型で性格を決めつける」からよくないという主張ともぴったり一致します。

ですから、みなさんには、ぜひ正確な知識を持っていただきたいと思います。

これで、「差別」や「偏見」が少しは減るはずですから…。

2017.8.11更新

血液型“ハラスメント”は違法?

 

弁護士ドットコムによると、自分の血液型の悪口を言われ、多少不快に思ったぐらいなら違法ではないとのことです。


「B型の人はワガママだ」血液型で性格を決めつける「ブラハラ」のどこが問題か?

単に『血液型のことで嫌なことを言われ、不快な思いをさせられた』というだけでは、ただちに違法ということになるわけではありません。
(中略)
どんな場合に違法といえるだろうか。
「たとえば、血液型を理由に減給処分にされる、血液型が原因で上司から日常的にひどい嫌がらせをされる、といったことがあれば、問題となるでしょうね。」
https://www.bengo4.com/roudou/n_3263/

 

逆に言えば、血液型の話題が嫌いだからと言われ、不快な思いをされられたのも違法ではありません(笑)。
結局、いわゆる「ブラハラ」は法律上の問題ではありませんし、大部分の人が血液型を楽しんでいるだから、それを強制的に禁止しようとするのはーー当然のことながらーー行き過ぎということになります。

2016.8.29更新

15%の人は性格を「決めつけられるのがイヤ」

血液型と性格に関係があるという人は、どの調査でほぼ7割ですが、残りの3割のうち、ほぼ半分の15%の人は性格を「決めつけられるのがイヤ」ということのようです。

 

血液型を聞かれることが嫌な人は15.7% 圧っっ倒的に目立つB型の人たちの声!

血液型を聞かれることが不快と答えたのは男性18.4%、女性13.1% しらべぇ編集部による調査によると、「血液型を尋ねられることが不快ですか?」という質問に対し、男性の18.4%、女性の13.1%が「不快である」と答えています(全体では15.7%)。

http://sirabee.com/2014/09/07/2508/

 

この割合は、血液型だけではなく、県民性でもほぼ同じようです。

 

「高知県民は情にアツい」「は?」TVの県民性番組に15.0%が「暴論や!」   2015.11.26 18:00

◆15.0%が県民性コンテンツにNO!

しかしながら、こうした県民性をテーマにした番組に対して違和感を持つ人も存在します。本サイトが男女1656名を対象に実施したアンケート調査によると、15.0%の人が「◯◯県民はこんな人!」といった出身都道府県で性格や嗜好を説明するテレビ番組やコラムは暴論を吐いていると思うと回答しています。

http://www.news-postseven.com/archives/20151126_366848.html

 

実は、男女差も2割程度が認めていないのですが、要するに何かで「決めつけられるのがイヤ」ということなのですね。それならB型に多いのもわかるような気がします…。科学的な問題というより、個人の主義主張の話らしいです。

2016.8.31更新

“差別”を減らすには、正しい知識を普及させて「決めつけ」を減らすのが一番有効

なお、“差別”を減らすには、正しい知識を普及させて「決めつけ」を減らすのが一番有効です。

詳しくは、2017年9月30日付のブログを読んでみてください。

2017.11.12更新